MEGAMAXの損切り回避フィルターが効かなかった理由
目次
MEGAMAX EA の「損切り回避フィルター5つ」はなぜ実運用で効かなかったか
⚠ 2026-09-25 全面改訂: 初版(2026-05-26)は「5つのフィルターが勝率94.3%・最低DD 0.25%・PF 119.57 を支えている」と解説していました。しかし MT5 公式データの Strategy Tester で再検証すると、MEGAMAX EA は PF 0.58・勝率 14.2%・最大DD 99.97% でした。5/27 の訂正値(勝率62.4%・DD 10.0%)も過剰最適化された Python バックテストの数値です。MEGAMAX EA は公開を終了しています。本記事は、フィルター設計のどこに落とし穴があったかの記録として書き直しました。
fxea365.com 運営者です。初版で紹介した5つのフィルターは、どれも「過去10年のバックテストで負けが多かった場面を避ける」ために足したものでした。以下、各フィルターの中身と、振り返って分かった問題点をまとめます。
5つのフィルター(記録)
| # | フィルター | 設定 | 狙い |
|---|---|---|---|
| ① | 時間帯 | AsiaEndHour=3 / TradeStartHour=10〜TradeEndHour=22 / ExcludeHours="11,12,13" | ロンドンの昼休み(流動性低下)の偽ブレイクを避ける |
| ② | ボラティリティ | MinATRRatio=0.7(ATRが20本平均の0.7倍未満なら見送り) | 低ボラ時の偽ブレイクを避ける |
| ③ | トレンド整合性 | TrendLookback=12 / TrendMinAlign=2.0 | ブレイク直後の反転を避ける |
| ④ | スプレッド | MaxSpreadPoints=30 | 指標発表・週明けの異常スプレッドを避ける |
| ⑤ | 連勝スケーリング | WinStreakMult=0.5 / MaxStreakMult=2.5 | 連勝中にロットを増やす |
初版ではフィルターを1つ足すごとに勝率・PF が上がる表(最終的に勝率94.3%・PF 119.57)を載せていましたが、これは 同じ過去データでフィルターを選び、同じデータで成績を測った 結果です。実運用の証拠にはなりません。
振り返って分かった問題点
1. 過去の負けを1つずつ潰すと、過去にだけ合う形になる
「11〜13時は勝率が低かった」「低ボラ時は負けやすかった」と、過去の負けに合わせて条件を足すほど、バックテストの成績は良くなります。しかしそれは その期間の偶然の偏り まで覚え込んだ結果で、未知の期間では再現しません。条件の数が増えるほど、この危険は大きくなります。
2. 検証の土台が実運用と違った
成績は Python のバックテストで出していました。スプレッドの変動、約定の遅れ、ティック単位の値動きを MT5 の Strategy Tester で再現すると、成績は大きく変わりました。
3. 連勝でロットを増やす設計は、損失も大きくする
⑤ の連勝スケーリングは「連敗中は小さく、連勝中は大きく」張る設計で、初版では損失を抑える仕組みとして紹介しました。実際には、最大の負けは連勝直後の最大ロットで起きる 構造になります。当社の別EAの検証でも、大きな負けはすべて連勝後の最大ロットで出ていたことを確認しています。
それでも残る教訓
- スプレッドの上限(④)や週末をまたがない決済は、戦略に関係なく コストや急変のリスクを減らす一般的な守り として有効です。
- 一方、過去の負けパターンから逆算した時間帯・ボラ・トレンドの条件は、別の期間や実際のティックで検証してから 採用すべきです。
現在のラインナップ
MEGAMAX EA に代わる現行のEAと、各EAの掲載値(PF・最大DD・取引数・検証期間)は EA一覧・ランキング で確認できます。初心者の方には、最大DDの小さい DONCHIAN ENGINE(USDJPY H1・PF 1.50・最大DD 10.8%・631取引・9.4年)から始めることをおすすめします。
※ MEGAMAX DONCHIAN は名前が似ていますが、本記事の MEGAMAX EA とは別の EA です。バックテストは将来の利益を保証しません。
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