【検証実録】Python WF で PF=9-13 → MT5実機で PF=0.21-0.77 — NY Session 戦略 4通貨で 92-98% 乖離が判明
目录
- 戦略仕様 — アジアレンジ → NYセッション ブレイクアウト
- Python Walk-Forward 結果 — 派手な数値
- ところが — MT5実機14年BT (USDJPY_NY_BREAKOUT_EA.mq5 v2.0)
- なぜここまで乖離するのか — 5つの推論
- 1. スプレッド/スリッページ未考慮
- 2. データ品質
- 3. 約定モデル乖離
- 4. ATR×2段階TP の実機脆弱性
- 5. CASCADE 半複利の実機悪影響
- 業界レベルの教訓
- 1. Python BT/Walk-Forward は **MT5実機の参考にならない**
- 2. 「経済合理性ある仮説」も実機検証必須
- 3. CLAUDE.md「実機検証絶対必須ルール」の根拠強化
- FXEA365 の判断
- 業界提言 — Python BT 利用者へ
- 関連リンク
This article is in Japanese only. English articles are coming soon.
【検証実録】Python WF で PF=9-13 → MT5実機で PF=0.21-0.77 — NY Session 戦略 4通貨で 92-98% 乖離が判明
FXEA365 運営者です。
本記事は 2026-05-29 に NY Session Breakout 戦略を Python Walk-Forward と MT5実機14年BT で比較検証した結果、92-98% の PF 乖離を確認した経緯を全公開します。
これは 「Python BT で派手な数値が出ても、MT5実機で動くとは限らない」 ことを業界レベルで再証明する重要データです。
戦略仕様 — アジアレンジ → NYセッション ブレイクアウト
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| タイムフレーム | H1 |
| Asia レンジ | 0-4h UTC (アジア時間レンジ形成) |
| トレード時間 | 15-20h UTC (NY セッション中) |
| エントリ | アジア時間 High/Low ブレイク |
| エグジット | SL = ATR × 0.5 / TP1 = ATR × 0.5 (50%決済) / TP2 = ATR × 7.0 |
| ロット | Risk 2% (CASCADE 半複利) |
理論的にはエッジがある戦略:
- NYセッション (UTC 15-20時 = JST 24-翌5時) は機関投資家アクティブタイム、流動性集中
- アジアレンジは自然な参照値、その上下抜けは方向感の強いシグナル
- 2段階決済 (TP1=ATR×0.5/TP2=ATR×7) で偽ブレイク防御 + トレンド捕捉
Python Walk-Forward 結果 — 派手な数値
2026-05-27 から 28 にかけて scripts/gen_h1_ny_walkforward.py で 9通貨の WF (Train 60% / Test 40%) を実行:
| Pair | train PF | test PF | test DD | test WR | 一貫性 | OOS生存率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| EURUSD | 7.42 | 9.03 | 5.47% | 79.6% | 0.82 | 500/500 |
| GBPUSD | 11.78 | 13.00 | 31.85% | 84.2% | 0.91 | 500/500 |
| XAUUSD | 7.76 | 11.96 | 13.18% | 80.9% | 0.65 | (前回検証) |
| EURJPY | 9.41 | 7.93 | 7.46% | 79.2% | 0.84 | 500/500 |
| GBPJPY | 9.74 | 8.24 | 12.30% | 79.3% | 0.85 | 500/500 |
| USDJPY | 6.12 | 11.62 | 36.24% | 80.7% | 0.53 | (前回検証) |
| CADJPY | 7.59 | 5.76 | 32.81% | 75.9% | 0.76 | 499/500 |
| AUDJPY | 8.49 | 6.32 | 27.33% | 74.4% | 0.74 | 351/500 |
| NZDJPY | 9.22 | 6.51 | 15.05% | 70.6% | 0.71 | 500/500 |
9通貨全てで PF≥5 × 勝率≥70% × OOS生存率500/500。
業界の慣例なら 「夢のような汎用エッジ発見!」「全通貨ロードマップで lineup 拡張!」 とサイト公開すべき結果。
ところが — MT5実機14年BT (USDJPY_NY_BREAKOUT_EA.mq5 v2.0)
CLAUDE.md「実機検証絶対必須ルール」に従い、Python WF で最も強かった4通貨を MT5実機14年BTで再検証:
| Pair | Python WF (test) | MT5実機14年BT | 乖離率 | 口座結果 |
|---|---|---|---|---|
| USDJPY | PF 11.62 / DD 36% | PF 0.77 / DD 99.72% | −93% | -$9,966 (ほぼ全損) |
| EURUSD | PF 9.03 / DD 5.47% | PF 0.73 / DD 99.84% | −92% | -$9,984 (ほぼ全損) |
| GBPUSD | PF 13.00 / DD 31.85% | PF 0.21 / DD 101.12% | −98% | -$10,112 (口座溶解) |
| EURJPY | PF 7.93 / DD 7.46% | PF 0.49 / DD 100.01% | −94% | -$10,001 (口座溶解) |
4通貨全敗、Python WF との PF 乖離は 92-98%。
なぜここまで乖離するのか — 5つの推論
1. スプレッド/スリッページ未考慮
Python BT は close-to-close ベースで計算。実機は spread (0.5-2 pips) + slippage で各約定が劣化。1取引あたり 1-3 pips のロスが累積。
2. データ品質
Python は Dukascopy M5 → H1 集約データ。MT5実機は broker tick データ (より精緻な価格動)。同じ「H1 ローソク足」でも内部の値動きが異なる。
3. 約定モデル乖離
Python は理想約定 (希望価格で必ず約定)。MT5実機は volume/spread 制約 で希望価格と実約定価格が乖離。特に高ボラ時間帯 (NY オープン直後等) は顕著。
4. ATR×2段階TP の実機脆弱性
理論上美しい設計だが、TP2=ATR×7 は実機で達成しない。
- Python BT: 過去データを「結果論で」最適 SL/TP 計算
- 実機: SL=ATR×0.5 が頻発、TP2=ATR×7 までトレンド続かず損切連発
5. CASCADE 半複利の実機悪影響
Lot を残高に応じて動的調整する設計が、損失局面で被害を加速:
- 残高 $10K → Risk 2% → Lot 0.2
- 連敗で残高 $8K → Risk 2% → Lot 0.16 (微減)
- 連敗で残高 $5K → Risk 2% → Lot 0.10 (損失抑制効かない)
理論上の「複利マジック」が実機では逆作用。
業界レベルの教訓
1. Python BT/Walk-Forward は MT5実機の参考にならない
- 「PF≥5 × WR≥70% × OOS生存率 500/500」も実機では無意味
- WF の「robust」「OOS頑健」判定は Python データ内での頑健性 評価、実機代理ではない
2. 「経済合理性ある仮説」も実機検証必須
- 「機関投資家のNY時間アクティブ」「アジアレンジ上下抜けは方向シグナル」は 理論的に正しい
- しかし MT5実機14年で全敗 = 理論と実機の乖離が大きい
3. CLAUDE.md「実機検証絶対必須ルール」の根拠強化
- 25EA + NY Session 4本 = 計29本検証で Python BT は信頼不可 が完全に確定
- これは FXEA365 のブランド軸 (「派手数値ではなく実機実証」) を業界レベルで支える根拠データ
FXEA365 の判断
NY Session 戦略 9通貨は MT5実機検証 全敗のため、サイト公開不可。
公開ラインナップ維持: EURJPY ASIA / GBPJPY ASIA / BLAZE GOLD / AUDCAD PEACE-CLONE の主力4本柱のみ。
合計年率 +35.5% (Risk5%) は決して派手ではないが、14年実機BTで本物に動いた確実な数値。
業界提言 — Python BT 利用者へ
Python BT を否定するものではありません。ただし以下の使い分けを推奨します:
| Python BT の正しい用途 | 推奨度 |
|---|---|
| 戦略アイデアの初期検証 (この方向性は脈ありか) | ✅ 推奨 |
| パラメータ範囲のスクリーニング (どこを精密検証するか) | ✅ 推奨 |
| WF頑健性確認 (Train/Test分離で過適合チェック) | ✅ 推奨 |
| サイト掲載数値の根拠 | ❌ 禁止 (実機と乖離) |
| 「OOS生存率」を販売軸に使う | ❌ 禁止 (実機代理にならない) |
| EA 公開判定 | ❌ 禁止 (MT5実機検証必須) |
Python BT の数値はあくまで「初期スクリーニング指標」。本番公開には MT5実機検証が必要です。
関連リンク
- 主力EA (実機検証済):
- ★1 EURJPY ASIA BREAKOUT (14年実機PF=1.18)
- ★2 GBPJPY ASIA BREAKOUT (14年実機PF=1.38)
- ★3 BLAZE GOLD v2.30 (7年実機PF=1.61)
- ★4 AUDCAD PEACE-CLONE (10年実機PF=1.36)
- 関連ブログ:
FXEA365 — 派手な公称数値ではなく、MT5実機14年BTで本物に動く戦略のみを無料公開しています。
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